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いつも心にプーリアを
by amopuglia
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"Orangeribbon1 " Skin by
Animal Skin
il pane quotidiano...
今週の火曜日は、Carmeloの家で昼食に呼ばれました。

riso con lenticchie (お米とレンズ豆)
parmigiana di zucchine (ズッキーニとチーズのオーヴン焼き)
prosciutto cotto (ハム)
caroselli (プーリアのキュウリ)
insalata di pomodorini (トマトのサラダ)
noci e nocciolini (クルミとヘーゼルナッツ)
mele (りんご)
e caffe' (コーヒー)

食べ終わったサラダのボウルの中に、マリネされたトマトから出た水分が残っていました。
それにパンを浸して、きれいにすくいとって食べるマンマ。
昔は、固くなったパンをでふやかして、トマト、、ケッパー、
オレガノをのせて食べたのよ。
ここにニンニクか赤玉ねぎを加えても美味しいの。

これはacqua e sale(アックアエサーレ=水と塩)という郷土料理。

パンは週に1回しか焼かなかったから、最後の方はこうして食べるより他になかったの。
むかしは本当に、捨てるものなんて何にもなくて。
固くなっても、それを美味しく工夫して食べたのよ。

肉や魚を毎日のように食べられる生活ではなくても、必ずパンがありました。
食卓に欠かせないもの、イタリアの食事の基本となるもの。宗教的にみても、非常に重要な存在です。

オーヴンなんて、今の家庭みたいに家にあるものではなかったから。
町に共同のオーヴンがあって、週に1度、大家族は週に2度、そこへ持ち込んで焼いたのよ。

オーヴンを温めるための薪を集めるのは大変なこと。
1度点けたらたくさんのパンが焼けるので、集落で協力して薪を集めていたそうです。

火を入れて、初めに焼くのはfocaccia(フォカッチャ)よ。
新しい薪の香りが移って、とても美味しいの。
そのあとで、各家庭から持ち込んだパンを焼くの。
肩にパンの載った長い板をのせて運んでくるのよ。

家庭で薪を使って料理するときは、フタをして上に薪をのせ、鍋の上下から加熱していたそう。
オーヴンではフタなしで加熱することができ、今でも忘れられないような薪のいい香りがしたんだとか。

食べ終わって、Minoに家まで送ってもらう途中、ちょっと町をドライヴ。
いくつかあった共同のオーヴンも、今は取り壊されて、家屋や店舗に変わっていました。
唯一残っているオーヴンがココ。
il pane quotidiano..._a0169200_0372821.jpg

いつもは鍵がかけられています。Minoの友達が管理しているそうなので、いつか見れるかも!?
ちなみにこのオーヴンがある通り、via FORNO(オーヴン通り)という名前です。そのまま・・・!

他にも、昔の町の様子や面白い話を聞いたので、忘れないうちにまたいつか。
食材や料理にちなんだ思い出がたくさんあって、さすが~!という感じです。

ごちそうさまでした♪
Top▲ | # by amopuglia | 2010-05-06 00:41 | 料理
dobbiamo parlarci di piu'...
4月も今日で終わり。
お昼は29度まで気温が上がっていました、夏はもうすぐかな。
dobbiamo parlarci di piu\'..._a0169200_9123137.jpg


去年の11月末にここに戻ってきて以来、抱えている問題があって、
今月はそのことでちょっと落ち込み気味でした。
考えないようにしようと思っても、ちょっと暇があるとそのことを考えてしまったり。
それなら暇をなくそうと思って、無駄に動いて疲れたり・・・悪循環な日々。
思っていることがすぐに顔に出てしまう性格なので、周りのみんなに心配をかけていたようで。
そんなとき何気なくある人にその話をしたところ、するすると解決に向かって光が見えてきました。

私はどちらかというと、悩んでいたり、考え事があっても人には話さない(話せない)性格。
自分の中で考えて、答え(正解かどうかは分からないけれど)を見つけるタイプだと思います。
きっと「もっと何でも話してくれればいいのに」って思っている人たちがいるだろうけど。
そんなわけで今回も、半年ほど答えを探してはウロウロしていました。

それなのに、こんなにすぐに解決の糸口が見つかるなんて。
まだまだ本当には終わっていない問題だけれど、心の重荷の半分は投げ捨てることができました。

今日、約束したこと。
「何でも話すこと。」
「理解できないこと、納得がいかないことは、その場ではっきりとそう言うこと。」
「理解し合えるように、話し合うこと。」
イタリア人を見てると簡単そうだけど、やっぱり難しい。
でも、試してみる価値はありそうです。

自分のことを全く知らない人たちの中で、いちから関係を築いていくこと。
ひとりになって、自分と向き合うこと。
ここでの生活は、本当にたくさんのことを考えさせてくれます。
来てよかった。

Buon maggio♪
Top▲ | # by amopuglia | 2010-05-01 09:17 | 日記
"Martedi" di Pasquetta
遅ればせながら書き進めているPasquaの記事。
今回がやっと最終回、"Martedi" di Pasquetta(マルテディディパスクエッタ)です。
通常、Pasquettaは月曜日なのですが、近くの町Laterza(ラテルツァ)では、伝統的に火曜日だそうで。
日、月と仕事だった(昼だけですが・・・)私のために、友達がこの日にピクニックを企画してくれました。
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場所はLaterzaの町の外れにあるこの小さな教会。
14時ごろに到着して、とにかくお腹が空いていた私たちは、いそいそと食事の準備・・・。
\"Martedi\" di Pasquetta_a0169200_8314523.jpg

みんなの持ち寄りで、insalata di riso(インサラータディリゾ=お米のサラダ)、tarallini dolci、
pizza rustica(ピッツァルスティカ=田舎風ピッツァ)、自家製ワインなどが並びました。
まさにピクニック日和のお天気だったんですが、風が強くて、みんな縮こまってモクモクと食事。

お腹がいっぱいになったところで、お散歩タイム♪
\"Martedi\" di Pasquetta_a0169200_8324276.jpg

Laterza、MateraやAltamura(アルタムーラ)の辺りは、硬質小麦の産地でパンの美味しいところです。
こんな風になだらか~な丘や小麦畑が広がっていて、
同じPugliaの中でも、オリーヴ畑が一面に広がるSalento(サレント)地方とはちょっと違うイメージ。
\"Martedi\" di Pasquetta_a0169200_835395.jpg

Francescaのおばあちゃんが持たせてくれたtarallini dolciを再びここで広げて、ちょっとおしゃべり。
話題の中心は、"Pasqua中に何を食べたか?"。ははは、さすがです。
食後に甘いものを食べたら、あとはcaffe'でしょう・・・ということで町中のbarに移動して、いっぷく。

その後、Ginosaへ。
「紹介したい人がいるんだよ~」と言われて、1軒の家を訪ねるも不在。
その人の所有している、生まれたばかりの仔馬を勝手に覗いていたら・・・!

ガラン♪ガラン♪ガラン♪
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おおお!Capre(カプレ=山羊)が列になってgravinaの底を歩いています!
Maraの知り合いのpastore(パストーレ=羊飼い)だということで、大接近!!
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大きいのから小さいのまで、ときおりpecore(ペーコレ=羊)も混じりつつ。


で、そのあと食べたのがコレ、capuzza(カプッツ)。
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可愛い~♪とか言いつつ、食べるときはガッツリな私。容赦なし。
Maraの親戚宅でごちそうになりました♪
以前この料理の話題になって、私が妙に興味を示していたのを覚えていて下さったそうで。
前日に家族で食べたときに、私の分も作ってくれていました。
capraの頭をオーヴン焼きにしたものです(脳みそは、写真を撮る前に完食してしまいました・・・)。
昔々、Pugliaにはmasseria(マッセリア)と呼ばれる農場が各地にありました。
そこでの食事どき、農場主の食べるものはcapreやpecoreの美味しいお肉の部分、
そして従業員たちの食べるものは、その残りの頭や内臓部分でした。
こうした農場制度がなくなり、貧しかった人々も普通の生活ができるようになった今日。
懐かしき貧しき時代へのnostargia(ノスタルジア=郷愁)が、こうした料理を現在まで伝えているそうです。

そしてお土産にもらったのがコレ、scarcella(スカルチェッラ)。
\"Martedi\" di Pasquetta_a0169200_841849.jpg

Maraのお母さんRosaの手作りです。
クッキー生地でPasquaの象徴であるcolomba(コロンバ=鳩)をかたどったお菓子です。
真ん中にゆで卵をのせ、同じ生地で十字にとめるのがお決まり。
持ち帰る間にくちばしが折れ、しっぽがとれ・・・と段々可哀そうな姿になりましたが。
バターの代わりにオイルを使っているので、あっさりとしていて美味しかったです♪

自然を満喫して、自然の恵みを大いに味わった"Martedi" di Pasquettaでした♪

3日間付き合ってくれた友達や、その家族の皆さんに感謝♪♪
Top▲ | # by amopuglia | 2010-04-30 08:46 | 行事
Pasquetta
Pasquaの次の日(月曜日)は、Pasquetta(パスクエッタ=小さなパスクア)、この日も祝日です。
この日も私たちはお昼だけ働いて、午後からはオフでした。

7時ごろ、以前研修先でお皿洗いをしていたElenaの家にちょっと遊びに行きました。
「これを食べてもらわなきゃね」と、戸棚の奥から出してくれたもの、
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真ん中にあるのが先日ご紹介したtaralli dolciです。
下の小さいのはtarallini dolci、砂糖がけされてます。
左側のmandorle(マンドルレ=アーモンド)が編みこまれているのはintorchiate(イントルキアーテ)。
こりこりした食感が楽しくて、美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいました。

9時からは、前日同様、Giuseppeたちと待ち合わせをして、町をぶらぶらしました。
barでちょっと飲んでから、小さな町を行ったり来たり。
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この日は、luna park(ルナパーク=移動遊園地)にも行きました。
友達にそそのかされ、軽い気持ちでpiovra(ピオヴラ=タコ)という乗り物に挑戦。
日本の遊園地だと、遊具ごとに制限時間があってベルが鳴ったら停まる・・・という認識だったんですが、
私が乗ったこの乗り物、横の小屋(操作するところ)にDJの様な人がいて、全てを仕切っていました。
タコ足の先にベンチ状のものが付いていて、そこに着席します。
最初は回転しながら、ゆっくり上下に移動する程度なんですが、
途中からDJに何かが降臨したような(=復活祭?)盛り上がりを見せ、上から下に突き落とされたり、
前に向かって回転していたのに、後ろ向きの回転になったり。
その動きが怖いプラス、イタリアへの信用の薄さ(途中で壊れそう)で、かなりの恐怖でした・・・。
しかも制限時間はDJが決めるらしく、
「ヘイヘイヘイ、みんな、まだまだ物足りないだろう~???」的な悪ノリで続行。
私ひとり「もう結構ですー!!!」と叫び続けたものの、その願いはDJには届かず・・・。
結局かなりの時間乗り続けて、降りたときにはフラフラ(涙)、その後数日間、力み過ぎた体は筋肉痛でした。
でも、久々に大声で叫んだのでスッキリ!直後のビールが進みました!
夜中の12時から花火が上がるはずだったんだけど、風が強くて延期に。

Pasquaの日は各家庭で食事をし、Pasquettaは海や田舎へピクニックに行くことが多いようです。
翌日は休みをもらって、私もピクニックへ行ってきました♪ 続きは、また次回♪♪
Top▲ | # by amopuglia | 2010-04-20 03:37 | 行事
Pasqua
ここ数日、ネットの不具合があり、古い記事ですがアップします。ごめんなさーい。

4月4日、Pasqua当日。

お昼の仕事が終わって、家に帰ってちょっと昼寝(といいつつ、9時まで寝てしまいましたが)。
9時からGiuseppeたちと出かけました。

Pasquaプラス、Santo patrono(サントパトローノ=守護聖人)のお祭りということもあって、
すごい賑わい。うちの町だってことが信じられないくらいの、人出でした。
しかも、みんなここぞとばかりに着飾っていました。普段、スーツ姿の人なんて見かけないのに!

まずはわが町のSanto patronoであるMadonna delle grazie(マドンナデッレグラツィエ)を観に。
この教会は、私がよく散歩に行くココ(→過去記事参照)Antico santuarioです。
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ライトアップされ、後ろの岩肌にはMadonnaの姿が投影されています。おお、ハイテク(?)!
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教会の中は人でいっぱい(撮影は控えました)。
Madonnaと地下にあるお墓を見て、外に出たらGiuseppeがこんな話をしてくれました。

―――その昔、隣町の人たちが、うちの町のMadonnaを盗みに来た。
Madonnaの側には、たくさんの貴金属が飾られているので、それが狙いだったそう。
彼らはMadonnaを教会から盗み出し、自分たちの町に戻るべくgravinaを降りていった。
・・・が、反対側の斜面を登るには貴金属が重すぎて、道半ばで捕られてしまった・・・。
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ま、こんなところをMadonnaを背負って登りきれるわけがない・・・んですけどね。
今は隣町との幹線道路も出来ているけど、昔はもちろんなかったわけで。

イルミネーションも遂にこの日、点灯。
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これが一番大きいイルミネーション、町のpiazza(ピアッツァ=広場)に。
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この日のために町に帰ってきている人や、近郊の町からわざわざ来ている人なんかもいます。
私も長いこと会っていなかった隣町の友達何人かに、会うことができました。
人込みをかき分けて、ちょっと進んでは"Auguri!(アウグーリ!=おめでとう!)"と挨拶をするために
立ち止まり、近況なんかをちょこちょこ話しては、進み、また立ち止まる・・・。
この繰り返しで、9時に出発して、小さな町の通りを1往復するのに3時間もかかりました・・・。

12時過ぎ、ようやくたどり着いたbarで晩ごはん。
すごい混み様で、食べ終わったのは2時を回っていました・・・。

うっぷ!明日も朝から仕事・・・!

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イタリアの各地方には、Pasquaの日に食べる伝統料理がそれぞれ存在します。

うちの町では、何を食べるかというと・・・、
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これ、"du sciuscill(ウ シュシッル)"です。う・・・発音が難しい・・・。
Pasquaの定番、agnello(アニエッロ=子羊)を使った料理で、brodoで煮込むか、
もしくはオーヴン焼きにします。これはin brodoで作ったもの。
他に、piselli(ピゼッリ=グリンピース)や溶き卵も入っています。

そしてdolce(ドルチェ=デザート)は・・・、
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Taralli dolci(タラッリドルチ)。これは焼く前の状態で、焼いたあとで砂糖がけします。
オーナーMicheleさんのお母さん、Lily(リリー)が朝5時起き(!)で仕込んでいます。
「一緒に作ろう!」と言われたものの、起きれた試しがない私・・・今のところ、食べるの専門です♪
リキュールや赤ワインに浸して食べても美味しいんですよ。
Top▲ | # by amopuglia | 2010-04-18 08:38 | 行事
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